ひとり起業家のお役立ちツールZapierとPabbly Connectはどちらが買い？

ITとITをつなぐコネクションツールは、もはやひとり起業家必須のツールと言えるでしょう。今回は業界最大手Zapierと新興勢力Pabbly Connectのどちらがお勧めか検証してみます。

コネクションツールについて

Zapier（ザピア／ザピエル）、Pabbly connect（パブリーコネクト）ともに、ITシステムとITシステムを繋いでくれるツールです。例えば、

こんなことが簡単にできるようになるツールです。

Zapierの無料アカウントでは1つの自動処理（Zapと呼びます）に登録できるタスク（処理）が２ステップまで、1か月に処理できるタスク数は100です。また、登録可能なZap数は5つなので、同時に5つ以上のZapを動かす場合には有料化の検討が必要です。

Zapierには有料化アカウントのみ利用できるプレミアムappsがあります。一番身近なプレミアムappsはGoogle Adsでしょう。

Pabbly Connectの無料アカウントは1つの自動処理（Workflowと呼びます）に登録できるタスクに制限がありませんが、1か月に処理できるタスク数は100です。また、登録可能なWorkflow数にも制限がないので、月内のタスク処理数のみで有料化の判断が可能です。

Pabbly ConnectにはZapierのようなプレミアムappsはありません。無料アカウントでもすべてのappsにコネクトできます。

Zapierは約5,000apps、Pabbly Connectは850以上とその差は歴然です。ただ、一般的に使うappsはPabbly Connectも網羅しているため、物足りなさを感じることはあまりないでしょう。

Vimeo

Ameria for WP

フィルター、テキスト変換、スケジュール、条件分岐、遅延処理、独自コーディング、SMS通知、短縮URL、ダイジェスト通知、お天気通知、Webhook（プレミアム）

フィルター、テキスト変換、日付変換、数値変換、スケジュール、データ転送、遅延処理、条件分岐、Webhook（無料）

処理をカスタマイズしたい要望があれば、Zapierを選んだほうがいいでしょう。ただ、そんな機会はあるかな？というのが実際のところです。
この中で利用するのはフィルター、条件分岐、Webhookくらいです。ZapierはWebhookがプレミアムapps指定されているのが痛いところです。

Zapierにおける無料／有料の差は、フィルタ処理の有無、各種フォーマットの有無、プレミアムappsの有無、Webhookの有無になります。プランを上げるにつれ、Zap数が増えたり、処理間隔が15分から最短1分まで短くなります。

Pabbly Connectは無料／有料で機能面に差はありません。1か月に処理できるタスク数が増えるのみです。

Zapierは次のような価格体系になっています。2022.0706現在

実際のところ、タスク数に応じて価格が変化するので目安程度にしてください。

Pabbly Connect次のような価格体系になっています。2022.0706現在

ULTIMATEのみタスク処理数に応じて価格が変動します。言うまでもなく、Pabbly Connectの価格破壊が起きてますね。

また、Pabbly Connectには一度購入すれば毎月払わなくてもよい「買い切りプラン」も用意されています。永続使用可能ってやつです。ULTIMATEの買い切りで$447は安すぎです。

買い切りプランの場合、プランのアップグレードはできないとありましたので、ご注意ください。

コスト重視か、必要な機能重視かで選ぶといいでしょう。ZapierにはZapierの良いところ、Pabbly ConnectにはPabbly Connectの良いところがあります。個人的には低価格で多くのタスクを処理できるPabbly Connect推しですが、なんら強制するものではありません。

方や有料アカウントで、方や無料アカウントで双方のメリットを最大限に活用した使い方もいいですね。