R8C

R8C DAC出力時の注意点

R8CマイコンのDAC(ディジタル-アナログ変換、DAコンバータ)について注意点です。

ハードウェアマニュアルを参照するとD/Aコンバータの説明[ACCRi コンパレータ制御レジスタ]にVRiSELビットの項目があります。
これはコンパレータ入力にAVREFi端子入力を利用するのか、DAコンバータ出力(DAi出力)を決めるビットです。ビットの説明にはVRiSELビットは0:AVREFi端子入力を選択するとあります。
(小文字のiはチャネル番号を示しています)

早とちりするとDAC出力の基準電圧はAVREFiだと思ってしまいますが、実際は異なります。

D/Aコンバータの等価回路にも図示されていますが、DAコンバータの基準電圧はVREFです。

R8C_DAC01

R8CのDACはVREF電圧を最大値としてDAiレジスタの値で出力電圧が決まります。
R8C_DAC02

AVREFiの存在に気をとられてしまうと意外とはまりますので、ご注意ください。
また、DACの基準電圧VREFはDA0,DA1で共通です。異なる基準電圧でDAC出力はできませんので、マイコン選定の際にはご考慮ください。

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