かふぇルネ投稿への補足です。
このケースはH8SX/1651にてRAMデバッグを行いたいという内容でした。
通常、H8SX/1651ではCS0空間にROMを接続し、パワーオンリセットをROMから走らせるのですが、今回はパワーオンリセットもRAMからスタートさせたいというものでした。
一般にデバッガはマイコンに依存する部分は内包していますが、外部機器に関する情報は持っていません。今回は外付けRAMでデバッグすることが目的ですが、デバッガは外部RAMに関する情報はないため、「RAMとの接続方式」を知らないのです。
そこで利用するのがHEWのコマンドバッチファイルになります。
コマンドバッチファイルはダウンロードモジュールのダウンロード前や後などの条件時に、指定バッチを走らせることができます。バッチコマンドはTCL/TKで記述することができます。
本ケースでは基本I/FであったためかRAMとの接続トラブルになりませんでしたが、SRAM I/Fで接続する場合等はコマンドバッチファイルでダウンロード前にデバッガ経由でSRAM I/F設定を通知する必要があります。