WindowsクライアントにSQLにとあわただしい日々ですが、久しぶりに本業?である組み込み基板について取り上げます。
とある案件でタッチパネルの事前評価をしたくSTM32F429を動かそうと思っています。
まずは開発環境の整備ですね。
今回は評価目的のため、デバッガは利用しません。なのでST-LINKは必須ではないかな?
不用意に開発環境を増やしたくないので、Eclipseで評価できること。これを条件にすると揃えるものは
- CodeSourcery(クロス開発ツールGCC/LINKER)
- ARM GCC Toolchain(ARM GCCをeclipseにpluginとして登録)
- Zylin Embedded (Eclipseにリモートデバッグの機能を追加:今回は不要)
- ST-LINK/V2(デバッガ制御ツール:今回は不要)
となります。
CodeSourceryはMentorのサイトから無償のLite版をダウンロードします。説明には「No paid support is available for Sourcery CodeBench Lite Edition. If you require support, please upgrade to a supported (paid) version. 」とあるので、機能は有償版と変わらないと思います。また30日間はテクニカルサポートも利用できる様子なので評価向けとして安心ですね。
今回はARMマイコンなので対象にARM/EABIを選択します。
そう言えばEABIって何の略語だったかな…?
調べてみますとEmbedded Application Binary Interfaceでした。
「ARM EABI」はARM向け組み込みアプリケーションバイナリインタフェース(群)と言ったところでしょうか。
よくよくサイトを見てみるとユーザー登録が必要なんですね…。期間限定の無償とは言えサポート付きなので当然と言えば当然ですか。
続いてEclipseで開発する上でplugin登録が必要になるので、ARM GCC Toolchainを準備します。
プラグインは圧縮ファイルで配布されているので、こちらからダウンロードします。ダウンロードページでは数秒待機しないと保存ダイアログがでないので、少しだけ辛抱してくださいね。間違っても他の広告やリンクをクリックしないように…
次回は環境のセットアップについて説明します。