無事インストールが終わったらスケッチ(プログラムを記述)してみます。
Arduinoのスケッチにはいくつかルールがあります。
基本構成
まずはスケッチの構成に関するものです。スケッチは必ず
void setup(){ } void loop(){ }
で構成されます。
初期化
void setup()は文字通りセットアップ、初期化に関する処理になります。システム内で利用するデバイスドライバやライブラリの初期化、I/Oピンの割り当てなど、最初に一回だけ設定する内容を記述します。もちろん、必要に応じて後に変更することも可能ですが、最初に設定しておかないと動作しないものについて記述します。
13番ピンにLEDを接続しているケースを考えます。ピン情報を指定する標準関数pinMode()を利用します。
void setup(){ pinMode(13,OUTPUT); }
これで13番ピンが出力ピンになりましたので、ON/OFFの切り替えができるようになりました。
通常処理
void loop()は通常処理について記述します。1秒間隔でLEDが点灯、消灯する様子を描いてみると
void loop(){ digitalWrite(13, HIGH); /* LED voltage high */ delay(1000); /* wait 1sec(1000ms) */ digitalWrite(13, LOW); /* LED voltage low */ delay(1000); /* wait 1sec(1000ms) */ }
となります。
ここでdigitalWrite()は指定したピン番号に指定した電圧レベルを出力する関数、delay()は指定時間(ms)をその場で待機する関数です。
たったこれだけで13番ピンが1秒ごとにHigh、Lowと切り替わるプログラムの出来上がりです。
Ardunio関数を知っている必要はありますが、簡単にスケッチが書ける事がお分かりいただけると思います。また、全く、どこから手を付けていいか分からない場合はサンプルスケッチもついているので、こちらを参考にするのもいいでしょう。
ただ、Arduino IDEはLGPLに依っているので私的利用以外でのサンプル利用は推奨しません。
ちなみにArduino関数の一覧はこちらにあります。
スケッチのサンプルは上記画像の通り「ファイル」「スケッチの例」「Basic」「Blink」からご参照ください。