こちらのサイト»Windows 10に昔のソフトを入れてみました。を拝見して、古い開発環境を再利用できないかと思い、Windows10 Pro 32bitにて検証してみました。
元記事にも書かれていますが、今回のキモは「NTVDM」(仮想DOSマシン)です。
大事な点ですが、Windows10は32bitでなければなりません。
私はProで行いましたが、元記事さんがHomeで行っているので、Home/ProfessionalはどちらでもOKでしょう。
これまではデータ処理の都合や、64bit環境でも32bitアプリを動かせることから64bitを優先して導入してきましたが、ここへ来て(個人的には)まさかの32bit退行です。
さて、元記事の焼き直しになりますが「NTVDM」(仮想DOSマシン)を有効にする手順を紹介します。
Widows10ではWindowsアイコンの右クリックメニューから「プログラムと機能」を選び、「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
以上で「NTVDM」の導入は終わりです。では、本命のソフトをインストールしてみましょう。
今回対象とするのは、開発者ならお世話になったことがあるであろう「LSIC86 コンパイラ」です。
64bit OSではウンともスンとも言わなかったので、リベンジ戦です。
早速、setup.exeを実行します。
…おや?セットアップ画面が出てこない。
プロセスはどうなっているのやら…ということでタスクマネージャの詳細を見てみます。
しっかり「ntvdm」が起動しています。だけど、セットアップ画面が出てこない…何かのプロセスで待機させられているんだろうか?
プロセスの待機状態を確認するには、該当するプロセス上で右クリック、メニューの「待機チェーンの分析」から行います。
実際の中身は…
いました。usb3のモニタがお邪魔しているようです。
今回(いまだけ)は邪魔なので、プロセスを終了します。何か言われますが、インストールのためと涙をのみましょう。
さぁ、usb3モニタプロセスを終了すると…
きました!セットアップ画面がきました!
LSIC86そのものは従来通りインストール可能でした。
確認したところ、usb3モニタは再ログインでプロセスが復帰したので、気になる方は再ログインしてください。
(再起動でも大丈夫です)
早速インストールしたlsicをコマンドプロンプトで叩いてみると…
ヘルプ表示だけですが、ちゃんと動きますね。
これで旧ソースのコンパイルができる!